なぜ今PostgreSQL
CE? |
オフィスでもLinuxが普通に使われるようになったことで、以前に比べると企業のオープンソースソフトウェアに対するイメージもだいぶ変化しました。最近では、企業情報システムの中核を担う「データベース」の分野にも、オープンソースの「PostgreSQL」「MySQL」「Firebird」などがどんどん進出しています。もちろんその背景には、これらのオープンソースデータベースが、商用データベースと遜色ないレベルの機能、性能に達してきたことがありますが、それ以上に、多くの企業がITコストに対してシビアになっている傾向があるようです。この傾向は今後も続くでしょう。こういった世の流れの中で、これらのデータベースを扱うエンジニアの重要性も急速に高まっており、それに伴って、スキルの客観的な判断基準となる「認定資格」も大きな関心を集めています。そして、現在その代表と言えるのは、なんといっても株式会社SRAの実施するPostgreSQLデータベース管理システムの認定資格「PostgreSQL
CE」でしょう。PostgreSQL CEは、データベースアプリケーションの開発や運用管理に携わるエンジニアの技能を評価する認定資格制度です。既に昨年10月から、基本技能を対象とした「PostgreSQL
CE Silver」が開始されており、間もなく、より上級者向けの「PostgreSQL
CE Gold」も開始される予定です。
そこで、オープンソースソフトウェアを中心にビジネスを展開している我が社でも、積極的にPostgreSQL
CEを取得する方針を決定しました。技術スタッフ全員の今期中の取得が目標ですが、まず手始めとして、今回は代表の私と開発部スタッフの2名で挑戦した結果をレポートしたいと思います。私自身は一応そこそこPostgreSQLを使い込んできたと自負していますが、もう1名は主にプログラミングが中心で、高度な機能や運用に関しては、それほど深い知識がない状況からのスタートです。 |
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SRA
PostgreSQL対策講座を受講 |
| PostgreSQL CE Silverの出題範囲、出題配分は、概ね以下のようになっています。 |
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PostgreSQLの一般的特徴 10% |
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ライセンスや直近のメジャーバージョンアップで変更された内容、リレーショナルデータベース全般に関する一般的な知識が問われます。 |
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運用管理セクション 40% |
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インストール手順や設定ファイルの記述、バックアップ等に関して出題されます。 |
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開発/SQLセクション 50% |
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SQLの基本的な文法とPostgreSQLの関数などの理解が問われます。 |
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日頃業務でPostgreSQLを扱っていても、試験となれば話は別です。普段よく使う機能や操作の知識は身に付いていても、専門外の作業に関しては知らないことも多いでしょう。そこで、筆者は基礎の確認のために、SRAが主催する対策セミナー「PostgreSQL導入トレーニング」に参加しました。このセミナーはPostgreSQL
CEのためだけに開講されているものではありませんが、講義内容は、PostgreSQL CE Silverの出題範囲全体を、完全にカバーするものになっています。日頃担当していない業務に関連する知識など、自分のウィークポイントを強化するには最適なセミナーと言えるでしょう。
セミナーの1日目は、PostgreSQLの概要やインストール手順、基本的なSQLの構文を学びます。講師の先生は、初心者でも理解できるよう丁寧に説明してくれますし、少人数のセミナーなので、わからないところがあれば気軽に質問もできます。2日目に入ると、関数やトリガ、外部キー、ルールなど、多少進んだ内容も含まれてきます。普段運用に関わらないスタッフにとっては、はじめて知る機能ばかりだったようですが、各セクション毎に用意された演習を通して、かなりスムーズに理解が進んだようです。 |
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自習のための参考書は? |
| PostgreSQL CE自体、開始されてから日が浅いこともあって、参考書としてまとまった書籍は自ずと限られています。現状では、「絶対合格!
PostgreSQL CE認定試験【Silver】」(宮原徹著:技術評論社)が、最も目的に合った書籍と言えるでしょう。多数の例題によって自分の弱点を把握し、解説を読んで理解を深めることができる構成になっているので、これ1冊を隅から隅まできちんと理解しておけば、まず安心してよいはずです。持ち運びにも便利なコンパクトな本なので、通勤や寝る前のちょっとした時間を活用した学習にも便利でした。私とスタッフの間では、昼休みを使い、この本の例題をお互いに出し合って解答する練習をしました。この方法は、ひとりで本を読むよりもゲーム感覚で楽しめて、理解も深まりました。また、PostgreSQL導入トレーニングのテキストも、例題で解答に迷った時に参照する参考書としてそのまま活用できます。 |
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受験申し込みをしよう |
| ある程度学習の成果が実感できたら、いよいよ受験日を決定して試験の予約をしましょう。PostgreSQL
CEは、当ピアソンVUEのWebサイトから、オンラインで受験予約が行えます。トップページのメニューから「受験手続きのご案内」へジャンプし、表示される手順に従って進めば簡単です。
はじめてピアソンVUEで受験する方は、まず「受験者登録」からはじめましょう。受験者登録が済むと、登録したメールアドレス宛に、「登録完了のお知らせ」が届きます。以後の手続きは、この「お知らせ」で通知されるユーザ名とパスワードを使ってログインしてから行います。
次の手順は「再受験規約」の確認です。PostgreSQL CE Silverは、不合格から7日間は再受験ができないルールとなっています。しっかりと準備して、一発合格を狙いましょう。
試験の予約手続きは、質問に回答していくウィザード形式で行えます。基本的には受験を希望するテストセンターを選択し、日時を決定した後、支払方法の指定を行うと予約は完了です。 |
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試験前日までの準備 |
| 予約後は、試験に向けた準備を怠らないようにしましょう。特に、持参する「身分証明書」には、注意が必要です。PostgreSQL
CEの受験には、身分証明書が「2種類」必要になります。1種類は、運転免許証やパスポートなど、必ず写真で本人が確認できるもの。もう1種類は、本人の署名がされていることが必要です。身分証明書を忘れてしまったり、1つしか用意して行かなかったために試験が受けられなかったというケースも実際にあるようなので、くれぐれも試験会場で慌てることのないよう、確実に準備しておきましょう。筆者の場合は、運転免許証とクレジットカードを持参しました。
どんなに頑張っても2種類の身分証明書が用意できないという人もいるかもしれません。その場合は、ピアソンVUEのWebサイトから、PDF形式の「ピアソンVUE試験用身分証明書」をダウンロードしましょう。印刷して写真を貼付し、証人の署名を貰えば身分証明書として有効になります。 |
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いよいよ試験 |
| 試験当日は、予約した時間の15分前までにテストセンターに到着するよう、時間に余裕をもって出かけるようにしましょう。試験は、PCの画面上に表示される問題にマウスクリックで答えていく形で行われます。出題される問題は、全般に素直に基礎を問うものが多く、意地の悪いひっかけ問題や、出題範囲を外れた難問はほとんどありません。ただ、それだけに基礎が充分に身に付いていることが大切と言えます。時間的には、50問の出題に対して80分と、かなりゆとりをもった設定です。まず時間が足りないということはないでしょう。ただし、最後に「見直し」をする時間ぐらいは残るようにペース配分することも重要です。ピアソンVUEの試験プログラムには「レビュー」機能があり、後から簡単に見直しが行えます。試験自体は64%、つまり50門中32問に正答すれば合格ですが、納得いくまで見直しを行って、つまらないミスによる失点をなくすようにしましょう。「終了」の操作を行うと、プログラムが即座に得点を集計し、画面上に結果が表示されます。結果は、筆者も、もう一人のスタッフも、無事合格!でした。スタッフの方から得点の記載されたスコアシートを手渡された時は、なんともいえない達成感を感じることができました。なお、このスコアシートに記載された「登録番号」「確認番号」は、後でピアソンVUEのWebサイトから試験結果を確認する際に必要になるので、クリアファイルなどに挟んで大切に保管しておきましょう。
さて、合格者には1〜2週間以内にPDF形式の「認定証」が届きます。 |
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| 認定証には、それが偽造されたものでないことや、後から書き換えられていないことを証明するために電子署名が施されています。認定証といっしょにメールに添付されているデジタルID証明書を使えば、この署名の正当性が確認できます。 |
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| また、メールに記載されたCEIDとパスワードを使えば、PostgreSQL
CE認定者専用サイトにログインできます。このサイトでは、認定者に対する「認定証の再発行」「ロゴイメージのダウンロード」といったサービスが受けられます。我が社でも、ロゴイメージをWebページや名刺に使って、積極的にスキルをアピールすることにしました。 |
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最後に |
| スキルの客観的な証明手段として資格が重要なことがわかっていても、日々の業務に忙殺されていると、ついつい試験勉強や受験手続きを後回しにしてしまいがちです。しかし、資格のための勉強は、普段の業務範囲では得られない知識を得るチャンスにもなり、合格すればそれだけ大きな自信にも繋がるでしょう。PostgreSQLを業務で利用している人はもちろん、これから覚えようという人も、是非積極的にPostgreSQL
CE取得にチャレンジしてみて欲しいと思います。 |
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